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【まとめ記事】精子バンクを使った妊活で知っておくべき5つのこと

同性カップル
同性カップル
将来、2人で子どもを産んで育ててみたいな〜…。最近話題の「精子バンク」って日本でも利用できるの?費用や利用方法など、精子バンクに関する網羅的な知識を教えてほしい!

そんな疑問に答えます。

家族のカタチが多様になった今、「精子バンク」を使った妊活情報はいまだに少なく、正しい情報にアクセスしづらいのが現状です。

これから子どもを持ちたいと考えている同性カップルにとって、「精子バンク」は希望であり、夢を叶える選択肢の1つです。

しかし、精子バンクの実態や利用方法が曖昧なことから、なかなか最初の一歩が踏み出せない人も多いはず。

私自身もLGBTQ当事者であり、精子バンクで3人の子を授かる前はみなさんと同じように「迷える妊活カップルのひとり」でした。

精子バンクを探すために膨大な時間と労力をかけた経験があるからこそ、本記事では過去の私のように一歩踏み出せずにいるカップルさん向けに【精子バンク】について徹底解説します。

「精子バンクって何?」といった初歩的なことから、ドナー選びや利用方法、費用まで網羅的な情報が知れるはずです。

この記事を読み終わる頃には、もやもやした気持ちが晴れて、夢の実現に向けて行動ができるようになっているはずです!

以下に1つでも当てはまる方は、是非ご覧ください。

読んで欲しい人

√精子バンクに興味がある人
√同性カップルで妊活を考えている人
√精子バンクを使って子どもを持ちたいと思っている人

 

この記事を読むと分かること

【1】なぜ「海外精子バンク」が同性カップルに選ばれているのか
【2】精子バンク選びに迷ったら?アメリカのおすすめ精子バンクを探そう
【3】デンマークの老舗精子バンク「クリオスインターナショナル」とは?
【4】精子バンクが決まったら「ドナー探し」の旅に出よう
【5】精子バンクの利用手順と体験談を読んでイメージを掴もう
【6】まとめ

 

この記事を書いた私(Yuri)について

25歳で初めて女性と交際。その女性こそが現在のパートナーである。
2018年に養子縁組。その後すぐに海外精子バンク(Cryos International)を利用して妊活をスタートする。
2019年に顕微授精でYuriが妊娠→2020年に女の子を出産。
2020年に人工受精でパートナーが妊娠→2021年に女の子を出産。
2021年に凍結胚移植でYuriが妊娠→2022年に女の子を出産。
現在は、パートナーと3姉妹の子育て中。

【1】なぜ「海外精子バンク」が同性カップルに選ばれているのか

【1】なぜ「海外精子バンク」が同性カップルに選ばれているのか

最近ニュースにも取り上げられ、注目を集める「精子バンク」。

名前は聞いたことがあるけど、精子バンクって実際どんなところ?海外だけでなく日本にも精子バンクはあるの?

と、疑問に思う人も多いはずです。

そんな疑問にサクッと答えつつ、【なぜ「海外精子バンク」が同性カップルに選ばれているのか】ということも解説します。

 

精子バンクってなに?どんなことをしているの?

精子バンクは、主に男性側に原因のある不妊カップルに、生殖補助医療により子をもうけるため第三者の精子を提供する組織のことを言います。

精子バンクの行なっている業務は、「提供者の募集と登録」、「精子の採取・保存」そして「配送」です。

最近では、男性不妊に悩む夫婦だけではなく「同性カップル」や「選択的シングルマザー」からの注文も急増しており、世界的に精子が不足しているといった情報も耳にします。

これは近年、「家族のカタチ」が多様化してきているためと考えられています。

とはいえ、日本でも精子バンクは存在するのか、同性カップルでも利用できるのか気になるところですよね。

実際、日本の精子バンクは私たちLGBTQ当事者にとって頼みの綱になるのでしょうか?

 

日本では利用不可。だからこそ「海外精子バンク」が選ばれる

ここで悲報です。

残念ながら、今の日本では精子バンクの利用条件が決まっており、「婚姻夫婦の妻のみ」しか利用ができません。

つまり、同性婚ができない日本では、同性カップルが精子バンクを利用することはできないということです。

国内精子バンク利用条件

・妻の年齢が42歳以下
・法的に婚姻関係にあること
・「無精子症」など、精子の提供を受けなければ妊娠できない医学上の理由があること

そのため、もしも精子バンクを利用して妊活を始めたいなら、「海外精子バンク」の1択となるわけです。

海外の精子バンクは同性婚が認められている国や、同性カップルの不妊治療が認められている国などで探すことができます。

そして、多くの同性カップルが精子バンクや不妊治療先として選ぶ候補の1つとして「アメリカ」が挙げられます。

続いての章では、【精子バンク大国アメリカのおすすめの精子バンク】に関する情報を解説していきますね。

【2】精子バンク選びに迷ったら?アメリカのおすすめ精子バンクを探そう

【2】精子バンク選びに迷ったら?アメリカのおすすめ精子バンクを探そう

「精子バンク大国」と呼ばれるのに相応しいアメリカでは、なんと国内だけで150もの精子バンクがあると言われています!

大きい企業から小さなボランティア団体のようなところまで様々ですが、そんなアメリカで提供ドナーを選び、不妊治療を行うことで「家族」を持つことが可能です。

それを裏付けるように、アメリカではずっと前からLGBTQ当事者や同性カップルが「家族」を築いています。今では、もはや同性カップルが子どもを持つことは特別なことではありません。

性的マイノリティーが子どもを持つ環境が整っているからこそ、世界中からアメリカへ足を運んでいるのも事実です。

これから妊活を始める同性カップルさんは、アメリカでのドナー探し、不妊治療を選択肢の1つに入れてみるのはいかがでしょう?

別記事「精子バンク大国アメリカでおすすめの精子バンクは?【同性カップルの妊活】」にて詳しく解説しるので、ぜひこちらをご覧ください。

精子バンク大国アメリカでおすすめの精子バンクは?【同性カップルの妊活】アメリカでおすすめの精子バンクを知りたいですか?本記事では、精子バンク大国と言われているアメリカで【おすすめの精子バンク】を5つ紹介しています。また、日本の同性カップルが利用する方法や、現地で不妊治療する方法に関しても解説しています。妊活カップルは必見です!...

【3】デンマークの老舗精子バンク「クリオスインターナショナル」とは?

デンマークの老舗精子バンク「クリオスインターナショナル」とは?

一方、ヨーロッパに目を向けてみるとデンマークにも同性カップルから圧倒的な支持を受ける「精子バンク」が存在します。

なかでも「クリオスインターナショナル」は、日本語でもサービスを提供しており、日本人同性カップルが子どもを持つ支援を活動的に行なっています。

国内メディアにも度々取り上げられており、近年同性カップルから熱い注目を浴びています!

実を言うと、私自身も「クリオス」を利用して自身とパートナーで3人の子どもを授かることができました。

そんな、デンマーク発世界最大級と言われる精子バンク「クリオスインターナショナル」とは、一体どんな会社なのでしょう?

以下の記事「デンマーク発!世界最大級の精子バンク「クリオスインターナショナル」とは?」では、クリオスに関する情報を経験談も含めて解説しています。

これから妊活を始めるカップルさんはぜひ一度目を通してみることをおすすめします。

デンマーク発!世界最大級の精子バンク「クリオスインターナショナル」とは?デンマークにある世界最大級の精子バンク「クリオスインターナショナル」について知りたいですか?本記事では、これから妊活を始める同性カップルさん向けに【クリオスのサービス】について徹底解説します。クリオスで妊活を考えている人は必ずこちらの記事を読んで下さいね!...

【4】精子バンクが決まったら「ドナー探し」の旅に出よう

【4】精子バンクが決まったら「ドナー探し」の旅に出よう

利用する精子バンクが決まったら、ドナー探しの始まりです。
この「ドナー探し」は、同性カップルの妊活過程で1番頭を悩ませるところでもあります。

特に、精子バンクの規模によってはドナー数が1000名を超えることもあります。

さまざまな人種、国籍、民族のドナーさんのなかから、自身とパートナーが納得して「理想の一人」と出会うためのポイントをまとめました。

1:生まれてくる子どもが、ドナーに連絡を取れるようにするか決める
2:ドナー情報をどの程度知りたいか考える
3:ドナー精子を自分たちしか使えないようにするかを決める
4:将来の兄弟姉妹のために、精子を取り置きをするか決める
5:フェイスマッチングを利用する
6:ドナー検索で3~5人まで絞り込みブックマークする
7:最後はインスピレーション

上記の詳しい内容を知りたい方は、「精子バンクでドナー選びをするときのコツ7選!【妊活したい同性カップル必見】」をご覧くださいね。

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【5】精子バンクの利用手順と体験談を読んでイメージを掴もう

【5】精子バンクの利用手順と体験談を読んでイメージを掴もう

ドナー選びが終わったら、いよいよ精子の注文です。

本格的に妊活を始める前に、パートナーとしっかり話し合い心の準備はできていますか?

妊活は良いことだけではありません。時には落ち込んだり、挫折を味わうこともあります。予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性もありますし、無事に妊娠期間が終わっても出産は命懸けです。

そういった予想外のことが起きた時に、パートナーと十分話し合って乗り越える必要があります。

私も妊活を始める前に、以下のような内容をじっくりパートナーと話し合いを行いました。

・「生まれた子どもに障がいがあったら、どうする?」
・「精子提供で生まれたことを、子どもにどのように伝える?」
・「両親や祖父母に子どものことを、どう伝える?」
・「子どもが精子提供者について質問してきたら、何と言う?」
・「子どもが18歳になり精子提供者に会いたいと言ってきたら、どう対処する?」
・「子どもが幼稚・保育園・小学校にいったら、先生にはどのように対処する?」

センシティブな内容だからこそ、事前に準備をしておく必要があります。

詳しくは別記事「リアルな精子バンク体験談!同性カップルで「家族」を作る選択肢」にて書いていますので、よければ参考にしてみてくださいね。

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【6】まとめ

【6】まとめ

いかがだったでしょうか?

これから妊活を進めていくカップルさんは、恐らく「希望」「不安」を抱いているのではないでしょうか?

大好きなパートナーと「家族」を作ることは、素晴らしい決断です。

しかし、「妊活は上手くいくのか?」、「どれくらいの費用がかかるのか」そして、「同性カップルでも子どもをちゃんと育てていけるのか…」と多少の不安も抱えているはずです。

私自身もパートナーと妊活を時始めた時は、周りに妊活中の同性カップルはゼロで、ロールモデルになるような人も見つけることができずに不安の日々を過ごしました。

そんな経験から、少しでも同じ境遇のカップルさんの背中を押せる存在になれればと思い、このブログを始めました。

これから妊活を始めるカップルさん、どうか心配しすぎないでください。

「家族を作る」という夢は、まもなく実現するかもしれません。

とてつもない不安に襲われたり、心が折れそうになったら私たちのことを思い出してください!

いつも妊活を頑張るあなたの心に寄り添っています。

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