そんなあなたに向けて書いています!
妊活を始める際に周りにロールモデルになる人がいないと不安ですよね。さらに、仕事に追われてなかなか妊活情報を調べる時間がないという人も多いはずです。
しかし、日々の忙しさを言い訳に妊活を遅らせるのはもうやめましょう。
ダラダラと先延ばしにして貴重な妊活時間を無駄にしないためにも、数分で記事を読んで明日から行動できるようになった方がいいはずです。
この記事を読むだけで「同性カップルの妊活情報」を網羅的に知ることができますよ。
・子どもが欲しい
・これから妊活を始めたい
・いつかパートナーと子育てしてみたい
上記に1つでも当てはまる同性カップルさんは、是非ご覧ください。
【1】妊活の基礎知識を知ろう
【2】妊活を始める前にすべきこと
【3】精子提供者(ドナー)を探そう
【4】精子バンクを使う場合
【5】「シリンジ法」にトライする
【6】ステップアップのための病院を探す
【7】「人工授精」にトライする
【8】「体外受精(顕微授精)」にトライする
25歳で初めて女性と交際。その女性こそが現在のパートナーである。
2018年に養子縁組。その後すぐに海外精子バンク(Cryos International)を利用して妊活をスタートする。
2019年に顕微授精でYuriが妊娠→2020年に女の子を出産。
2020年に人工受精でパートナーが妊娠→2021年に女の子を出産。
2021年に凍結胚移植でYuriが妊娠→2022年に女の子を出産。
現在は、パートナーと3姉妹の子育て中。
【1】妊活の基礎知識を知ろう
まず最初に、妊活を始めるにあたっての基礎知識を学びましょう。
何も知らないで妊活を始めるのは、コンパスと地図を持たずに旅に出るようなものです!
きちんと正しい知識を付けて計画的に妊活を行なった方がスムーズに進みますよ。
とはいえ、一般的な妊活の進め方と同性カップルの進め方は少し異なります。この違いをきちんと知っておかないと挫折しやすくなってしまいます。
はい。そうなんです。
異性カップルは自然妊娠ができ、妊娠が難しい場合にはきちんと生殖補助医療を受けることができますよね。
一方で、同性カップルの場合には「自然妊娠」はできないですし、日本の病院で同性カップルを治療してくれるところは極めて少ないのです。
そんなこともあり、同性カップルが妊活を始めるならまずは『同性カップルに向けた妊活情報』が必須なのです。
そこで、以下の記事「同性カップルの妊活方法4選!【それぞれのメリット・デメリット】」にて同性カップルの妊活の方法を詳しく解説しています。まずは、こちらを読むことによって、妊活の選択肢でどのようなものがあるかを理解できるはずです。
内容が理解できたら次に進みましょう。
【2】妊活を始める前にすべきこと
ちょっと待ってください!
いきなり妊活にトライするのも悪くはないですが、「妊活に向けた体づくり」は妊活を始めるにあたってかなり重要です。
これを飛ばしてしまうと、時間を大幅にロスしてしまったり、最悪の場合妊娠率を下げてしまうことになるかもしれません…。
そうならないためにもまずは、
・ブライダルチェック
・健康な体づくり
をしっかりと行なっていきましょう。
「ブライダルチェック」は未婚でも、過去にホルモン注射を受けたことがあっても受診することが可能です。
費用は1〜3万円ほどで、妊娠するための子宮や卵巣機能などに問題がないか調べることができますよ。
ブライダルチェック項目は病院によってさまざまですが、基本的なプランでは以下のようなものを調べることができます。
・血液検査
・性感染症検査
・女性ホルモン分泌検査
・内診(超音波検査)
※追加で子宮頸がん・乳がん検診、甲状腺機能や膠原病の検査などを行う場合もある
ブライダルチェックで「異常なし」であれば、続いては妊娠に向けた体づくりを始めましょう!
妊娠に備えてできることは無数にありますが、まず第一歩は「葉酸サプリ」を摂取することです。
なぜなら、葉酸は赤ちゃんの先天性異常「神経管閉鎖障害」の発生リスクを下げる栄養素だからです。
この障害があると、無脳症、二分脊椎、脳瘤などの胎児先天異常が起こり、脳や脊椎に生まれつきの障害を持つことになります。
先進各国では1980年代に、葉酸摂取による胎児神経管閉鎖障害予防の啓発活動が広がりました。その結果、アメリカやイギリスでは、葉酸摂取によって、胎児神経管障害の発生が、10年間で1/10に減少したのです。
いっぽう日本では葉酸摂取の重要性が叫ばれているにも関わらず、妊娠中の女性の葉酸サプリメントの摂取率は10〜20%に留まり、神経管閉鎖障害の発生率もあまり低下していません。その結果、胎児神経管障害の発生率が、アメリカやイギリスより何倍も多いという現実があります。
上記の理由から、「葉酸サプリ」の摂取は赤ちゃんの未来のためにも非常に重要なのです。
どんな葉酸サプリを選べばいいか分からない方向けに「【妊活】葉酸サプリおすすめ3選!適切な選び方や飲み方を紹介」でおすすめの葉酸サプリを紹介しています。赤ちゃんに直接届けるものなので、品質の良いものを選びましょう。
【3】精子提供者(ドナー)を探そう
妊娠に向けた体づくりを始めつつ、次は「精子提供者(ドナー)」を探しを行いましょう。
このドナー探しの旅は同性カップルの妊活プロセスの中でもかなり重要です。
なぜなら、生まれてきた子どもと将来どのように関わっていくのかを決める大切な意思決定の1つだからです。
このフェーズで必要なのは「パートナーとの対話」です。
・なぜ、自分たちは子どもが欲しいのか
・どんな家族を作っていきたいのか
・どんな人物にドナーになってもらいたいのか
・生まれてきた子どもにどこまで話するのか
・子どもに真実を話すタイミングはいつなのか
・ドナーは子育てに関わるのか
など、ドナーと生まれてくる子どもの関わり方について話し合わなければなりません。
ここで2人の意見を合わせておかないと、後に大きな溝が生まれたりトラブルになってしまう可能性もあります。
大事な話し合いがまとまったら、そこからやっとドナー探しを始めます。
ドナーの探し方は予算や条件、考え方によってさまざまです。
例えば、
・家族からの提供
・友人や知人からの提供
・SNSやネットを通じた第三者から提供
・精子バンクを利用する
などの方法があります。
そこで、「【まとめ】精子提供の基礎知識セミナー|この記事1つでまるッと解説」の記事では、ドナーを探す方法はもちろんのこと、注意点やかかる費用について自身のデータを公開しながら詳しく解説しています。
ドナー探しで道に迷ったら、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
【4】精子バンクを使う場合
精子提供を受ける際に「精子バンク」を利用するという選択肢もあります。
私自身も海外精子バンク「Cryos International」を利用し、3人の子どもを持つことができました。
ここで悲報です。
残念ながら日本では精子バンクの利用条件が決まっており、利用できるのが「婚姻夫婦の妻のみ」とされているため同性カップルは利用できません。
・妻の年齢が42歳以下
・法的に婚姻関係にあること
・「無精子症」など、精子の提供を受けなければ妊娠できない医学上の理由があること
そのため、もしも精子バンクを利用して妊活を始めたいなら「海外精子バンク」を選ばなければなりません。
海外の精子バンクは同性婚が認められている国や、同性カップルの不妊治療が認められている国などで探すことができます。
例えば、私が利用した「Cryos International」はデンマークの老舗企業です。
デンマーク以外にも、アメリカでは複数の大手精子バンクが存在しドナーの数も豊富です。
「精子バンク」について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
精子バンクを利用した体験談や費用、ドナーの選び方など徹底解説しています。
【5】「シリンジ法」にトライする
ドナーが無事に決まったら、ついに妊活にトライするステップです!
どの段階から妊活を始めるかは人それぞれですが、まずファーストステップとしてトライしやすい「シリンジ法」から見ていきましょう。
「シリンジ法」は、排卵期に男性がマスターベーションで採取した精液を、シリンジと呼ばれる針のない注射器のような器具に入れ、女性の膣内に注入して精子と卵子を受精しやすくする方法です。
簡単に自宅などで行えることから、同性カップルに人気の妊活方法ですが、
といった声も多そうですよね。
正しい使い方をしないと上手く精子を注入できなかったりするため、事前に使い方のコツや注意点を知っておいた方が安心です。
そこで、「【シリンジ法の手順】精子提供で妊娠するためのコツと注意点とは?」では、シリンジ法に関する知識を網羅的に解説しています。
これからシリンジ法にトライするなら、この記事1本読んでおくだけでOKです。
【6】ステップアップのための病院を探す
残念ながら、全てのカップルがシリンジ法でのトライで妊娠できるとは限りません。
シリンジ法で上手くいかなかった場合、病院で生殖補助医療を受けることを考えるかと思います。
しかし、同性婚が認められておらず法整備が整っていない日本では、同性カップルが病院で治療を受けることが難しいのが現状です。
日本産婦人科学会のガイドラインで『人工授精できるのは、法的に婚姻している夫婦の妻』と定められているため、同性カップルの治療を病院で受け入れると学会からペナルティが与えられる可能性があるようです。
とはいえ、国内でもわずかに性的少数者やシングル女性の子供を持ちたいという思いに理解を示し、治療を受け入れてくれる病院はあります。
そういった病院を探して治療を受けることもできます。
さらに、海外で同性カップルの不妊治療を受け入れてくれるところを探すのも1つの方法です。
・アメリカ(一部の州)
・フランス
・オーストラリア
・スペイン
・フィンランド
・キプロス
・ブルガリア
・デンマーク
・ギリシャ
・ポルトガル
もしも確実に不妊治療を受けて妊娠したいなら、海外を選ぶというのもいい方法です。
病院探しについてもっと詳しく知りたい方は「【同性カップルの不妊治療】〜国内・海外別〜病院選びのポイント」にて解説しているのでご覧下さい。
【7】「人工授精」にトライする
無事に不妊治療を受け入れてくれる病院が見つかったら「人工授精」にトライします。
「人口授精(AIH:Artificial Insemination of Husband)」とは、女性側の排卵の時期に合わせて、洗浄濃縮したパートナーの精子を子宮内に注入する方法です。
シリンジ法を飛ばしていきなり人工授精からトライするカップルもいるかもしれませんね。実際、私のパートナーも人工授精から始めて妊娠しました。
人工授精のおおまかな治療の流れを確認していきます。
・STEP①:排卵誘発剤の使用検討
・STEP②:超音波検査などで子宮の状態を確認
・STEP③:精子を採取(もしくは、事前に採取し凍結保存)
・STEP④:人工授精
・STEP⑤:黄体補充
・STEP⑥:妊娠判定
このように、人工授精を受ける際には複数回病院に通院する必要があります。
また、ドナーさんも精子提供のため一緒に通院する必要があるかもしれません。(精子バンク利用の際は必要なし)
人工授精1回の費用は3万円程と言われています。(検査費などは除外)
体外受精に比べると比較的安くトライできるため、不妊治療の第一歩として挑戦しやすいのではないでしょうか。
人工授精での妊活に興味がある方は、「【同性カップルの妊活】人工授精で子どもを授かるために知っておくべきこと」の記事でさらに深堀して解説しています。
私のパートナーの経験談や費用などのデータも公開しているので参考にして下さいね。
【8】「体外受精(顕微授精)」にトライする
妊娠を叶える方法の1つに「体外受精(顕微授精)」という選択もあります。
体外受精を受ける人の多くは、「シリンジ法」や「人工授精」にトライして見たけどなかなか上手くいかなかったというパターンかもしれません。
しかし、私のようにいきなり「体外受精(顕微授精)」からスタートするケースもあるでしょう。
もし、あなたの年齢が40歳以上、もしくは「ブライダルチェック」で何か妊娠に問題があった場合には「体外受精(顕微授精)」を提案されることがあります。
その際には、この方法から始めることが遠回りのように思えるけど、実は「近道」だったりもします。
私は「多嚢胞性卵巣(PICOS)」という排卵が起きづらい体質でした。
そのため、もしタイミング法や人工授精からトライしていたらきっと上手く受精できずに長い時間とお金を妊活に費やしていたかもしれません。
そのため、今振り返ったら「顕微授精」から始めたことはとてもいい選択だったのではと感じます。
とはいえ、体外受精(顕微授精)は何度も病院に通院する必要があり、費用も人工授精と比べるとかなり負担が大きくなります。
実際の体外受精の流れと費用をおおまかにみていきましょう。
・STEP1:事前検査の実施
・STEP2:排卵誘発
・STEP3:採卵・採精
・
STEP4:受精
・
STEP5:培養
・STEP6:胚移植
※費用:1回の平均約50万円。
このように、身体にも経済的にも負担の大きい「体外受精(顕微授精)」ですが、妊娠率が高いことが最大のメリットです。
「どうしても子ども欲しい」と願う方は、この方法にトライする価値があります。
「【保存版】同性カップルの体外受精セミナー【気になる費用や治療の手順】では、私が実際に経験した治療の体験談や費用を公開しています。自分で言うのもアレですが、かなり参考になると思うので良ければご覧下さいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで読んで、【同性カップルが妊活を始める手順】をなんとなくイメージできたのではないでしょうか?
もちろん、誰しもこの手順通りに妊活を進めなくてはいけないという訳ではありません。
実際、私もいきなり「顕微授精」から妊活をスタートさせました。
当時は、今ほどネット上に情報もなく「同性カップルが妊娠できるなんて絶対に無理だ…。」と諦めそうになったことがありあます。
しかし、今はTwitterをひらけば同性カップルで子どもを育てている人も増えてきましたし、彼女たちからお話を聞くこともできるでしょう。
私自身も、妊活を始めた2019年の自分のように「同性カップルで子どもを育てたい」と強く願う人をサポートしたいと願うようになりました。
今、まさに妊活を始めるようとしてこのブログ記事をご覧になっているカップルさん。
諦めずに妊活にトライしてみて下さいね。
もし、周りの誰かに反対されることがあっても自分の心に正直に生きましょう。
「子どものいる未来=幸せ」と感じるなら、それはもう妊活へのGoサインです。
心から応援しています。