こんなお悩みに答えます。
付き合って長い同性カップルさんで、記念日や誕生日のタイミングでプロポーズを考えていませんか?
プロポーズは2人の未来を決める大切なイベントでもあり、絶対に失敗できないもの。
とはいえ、日本ではまだ同性婚ができないので、そもそも「プロポーズ」をしていいものか、言葉選びや演出にも迷いがある人が多いはずです。
そこで、本記事では【同性カップルのプロポーズ準備を4ステップ解説】していきます。
プロポーズは2人にとって一生の思い出に残る特別なイベント。
漠然と「プロポーズしたい」と考えているけど、何から始めていいか分からず一歩踏み出せない方は是非ご覧ください。
25歳で初めて女性と交際。その女性こそが現在のパートナーである。
2018年に養子縁組。その後すぐに海外精子バンク(Cryos International)を利用して妊活をスタートする。
2019年に顕微授精でYuriが妊娠→2020年に女の子を出産。
2020年に人工受精でパートナーが妊娠→2021年に女の子を出産。
2021年に凍結胚移植でYuriが妊娠→2022年に女の子を出産。
現在は、パートナーと3姉妹の子育て中。
・同性カップルのプロポーズ準備【ひと目で分かる!4ステップ解説】
・【プロポーズに使える!】愛を伝えるプロポーズ文例集
・【体験談】私たちのプロポーズ
同性カップルのプロポーズ準備【ひと目で分かる!4ステップ解説】
そんな人向けに、ここでは【同性カップルのプロポーズ準備】を簡単に4ステップで解説します。
・STEP1:タイミングを決める
・STEP2:プランを練る
・STEP3:エンゲージリングを選ぶ
・STEP4:プロポーズの言葉を考える
それでは詳しく見ていきましょう!
STEP1:タイミングを決める
まず、最初のステップは「プロポーズのタイミングを決める」ことです。
多くのカップルさんは元々あった「意味のある日」をプロポーズのタイミングに決めていることが多いようです。
例えばですが、以下のようなタイミングが人気ですよ。
・2人の記念日
・どちらかの誕生日
・縁起の良い日
・語呂の良い日
「2人の記念日」はプロポーズの王道のタイミングと言えます。
2人が付き合った日を選ぶことで、付き合った当初の新鮮な気持ちを思い出しつつ、新しい未来を想像しやすいタイミングだと言えます。
そして、「パートナーの誕生日」にサプライズでプロポーズを行うのも人気です。プレゼントを渡されると思いきや、、、実は婚約指輪だった!と言った壮大なサプライズを仕掛けられるのでおすすめのタイミングでもあります。
さらに、「縁起のいい日」を選ぶことで「運」も味方につけましょう!
最後に、「語呂の良い日」を選ぶというのも2人の結婚記念日を忘れにくいというメリットがあります。
例えば、「11月22日(いいふうふ)」なんかは鉄板ですよね(笑)
個人的には、「7月16日(なないろ=虹色)」なんかは、レインボーフラッグのイメージもあり同性カップルにぴったりでお気に入りの語呂です。
STEP2:プランを練る
次のステップは、「プランを練る」です。ここが一番頭を悩ませるポイントですよね!
まず、大切なこととして「プロポーズで重視したいこと」を考えましょう。
例えば、プロポーズはいつもと違う特別な雰囲気を味わって欲しい、もしくは、プロポーズだからこそ自分たちらしく演出したいかなどを決めましょう。
そして、続いては「場所とシチュエーション選び」を行います。ここは特に慎重に選びたいところです。
なぜなら、この「場所とシチュエーション」はプロポーズのムードを左右するもので、ここを外すと残念な演出になってしまうからです。
とはいえ、特別な場所でなくても、思い出のスポットや飾り付けた部屋など、二人にとって意味のある場所でもOKです。
相手が恥ずかしがり屋の場合は、人が大勢集まるような場所(ディズニーランドなど)は避けた方がベターかもしれません。
そして、「プロポーズと一緒に何を贈るか」も同時に考えておきましょう。
プロポーズといえば婚約指輪やブーケですよね。他にも、相手が欲しがっているアイテムや、これまでの思い出や気持ちをつづった手紙をサプライズで贈ると喜ばれますよ。
STEP3:エンゲージリングを選ぶ
ここまで来たら、「エンゲージリング」を選びましょう!
プロポーズと言えば、跪いて「結婚してください」というのが王道のイメージかと思います。
そして、誰しもが人生に一度はそんなプロポーズを受けてみたいと思っているはず。
このエンゲージリングも2人が結ばれた後も大切に付けるものだからこそ、慎重に選ぶことをおすすめします。
もちろん、サプライズで渡すのも◎、2人で一緒に選びに行くのもアリですよ。
こちらの「同性カップルがペアリングを買う時のポイントとおすすめ5選」の記事では、同性カップルの指輪の選び方などを詳しく解説しています。
是非参考にしてみて下さいね!
STEP4:プロポーズの言葉を考える
最後は、「プロポーズの言葉」を考えていきましょう。
次の章で詳しく解説していきますが、プロポーズでは「はっきり自分の気持ちが伝わる言葉」を選ぶことが大切です。
曖昧な表現だと、せっかくのプロポーズを「プロポーズ」として認識してくれないという残念な結果になってしまいます。
「結婚して下さい」というダイレクトな言葉にプラスして、自分らしさや2人にまつわるエピソードなんかを混ぜたら最高ですね。
次の章での【相手が喜ぶプロポーズの言葉選び】を参考にしてみて下さいね。
【プロポーズに使える!】愛を伝えるプロポーズ文例集
「プロポーズの演出は完璧なのに、言葉選びにミスって思いを伝えきれなかった…」
そんな失敗を避けるためにも、ここではプロポーズに使える【愛を伝える様々なプロポーズ文例】を紹介します。
・結婚しよう
・一緒になってください
・ずっと一緒にいよう
・生涯の伴侶になってください
・これからもずっと隣にいてください
意外に人気なのが、シンプルな台詞。気持ちがストレートに伝わってくるのと、分かりやすいのが人気の理由のようです。飾り立てずにストレートに気持ちをぶつけることで、受け取る側も素直に「はい」と言えるのではないでしょうか?
同性カップルは、今の日本では「同性婚」が認められていないため、「結婚」という言葉を使うか迷うこともあるでしょう。
しかし、雰囲気が伝わるなら「結婚」という言葉を使ってもOKです。
きっと、パートナーもそのことを十分承知の上でプロポーズを受けてくれるはずです。
続いては、ダイレクトに気持ちを伝えた後で、相手への思いを添えるフレーズを紹介します。
・絶対幸せにするよ
・一緒に幸せになりましょう
・あなたのことは私が一生守ります
・結婚するのは、あなた以外考えられません
・世界で一番愛しています
・私にはあなたしかいません
・一生大切にします
・〇〇を幸せにできるのは、私だけだ!
・〇〇のいない人生は考えられない!
・〇〇の笑顔をこれからもずっと見ていたい
・これからもずっと愛し続けます
どれも胸が熱くなりますね!
いつもは照れてこんなアツアツな言葉を伝えられなくても、プロポーズではダイレクトに思いを伝えた方が喜ばれます。
「そんなふうに思ってくれているんだ」と、安心してプロポーズを受けられるはずですよ。
反対に【プロポーズにはあまりそぐわない言葉】があるのも事実。
このような表現は少しわかりづらかったり、誠意が感じられないためおすすめできません。
・毎日あなたのご飯が食べたい
・そろそろどう?
・お互いにこの辺で手を打っておく?
このように、プロポーズのときは相手の立場に立って言葉を選ぶことが大切です。
これらの文例を参考に、プロポーズでの言葉選びを進めていって下さいね。
【体験談】私たちのプロポーズ
あまり周りにロールモデルのいない人にとって、「同性カップルのプロポーズ」はなかなかイメージが湧かないことも多いかと思います。
そこで、ここでは実際にLGBTQ当事者である私が【私たちのプロポーズ体験談】を赤裸々(?)に紹介していこうと思います。
とはいえ、私たちは「普通の日に、部屋で、何の贈り物もなく、演出なし」でプロポーズをしているのであまり期待はできないかもしれません。(笑)
しかし、プロポーズ前後のエピソードはなかなか深いものがあるので、よければ参考までに読んで頂ければと思います。
①別れ
②男性とお見合い
③海外逃亡
④自分探しの旅
⑤帰国 そしてプロポーズへ
⑥両親へのカミングアウト
⑦養子縁組
①別れ
まず、そもそも当時の私たちは「男性と結婚しないと子どもは作れない、育てられないものだ」と考えていました。
なので、「2人で生きることがベストだけど、お互いの将来を考えると男性と結婚すべきだよね」という考えを持っていました。
そのため、2人の結婚適齢期を逃さないよう、私が27歳、パートナーが33歳のタイミングでお別れをしました。2人とも好きなのに別れるのは、胸が張り裂けるほど辛かったです。
当時は、泣きながらお別れし、その後パートナーは男性とお付き合いをしています。
②男性とお見合い
パートナーが無事に男性と付き合ったのを見届けると、次に私はある男性とお見合いすることになったのです。
それは、中国の深圳に駐在しているエンジニアの男性です。当時は結婚相談所に登録したので、そこのマッチングで出会った人でした。
彼の人柄は素晴らしく、仕事もできる爽やかな男性でした。
何回かチャットや電話でやり取りをしたあと、結婚を前提に2人で一週間程彼の住む深圳のコンドミニアムで生活することにしました。
しかし、いくら素敵な相手でも「自分の心に嘘をついている」ということが、すごくストレスになっていました。
3日間程ほとんど眠れず、当初1週間滞在の予定でしたが、あまりの辛さに4日目で帰国することにしたのです。
その後、余った3日間で「自分探し」をしようと、深圳からそのままシンガポールへ飛びました。
③自分探しの旅
初めてのシンガポールは全てがキラキラした世界に見えました。
人生に行き詰まった私は、チャイナタウンにある小さなバックパッカー宿に泊まり、日中はブラブラし、夜は一人で飲みにいこうと考えていました。
そこで偶然、マレーシアで出会ったアメリカ人の友人に遭遇したのです。
気晴らしに、アメリカ人の友人と夜にバーでお酒を飲みに行くことになり、何気なく今の状況を相談したのです。
すると彼は、「なんでそんなことで悩んでいるの?もう答えは出ているじゃん。君は大好きなパートナーと一緒になるべき。だって、自分の人生はあなただけのものだから。あなたの人生は両親のもの?周りの友人たちのもの?違うはずだよね。一番ハッピーになれる方法は自分が決めることだよ」と教えてもらったのです。
私は雷に打たれるような衝撃を受けました。
なぜなら、それまで私は無意識に自分の人生を「他の人にどう思われるか」、「親の期待に応えるように」生きていたことに気付いたからです。
私は大切なことに気付かせてくれたアメリカ人の友人に感謝を伝え、日本に帰国したのでした。
⑤帰国 そしてプロポーズへ
帰国して、私は別れたパートナーをすぐに自宅に呼び出しました。
そして、何の前置きもなく「これからの人生一緒に歩んでいこう。きっと、辛いことや大変なことも多いと思う。だけど2人で乗り越えていきたい」って伝えたんです。
パートナーは、嬉しそうに、そして少し安心したような表情で受け入れてくれました。
そこから、「じゃあ、2人で生きていくには両親に知ってもらうべきだよね」という話の流れになり、カミングアウトすることに決めたのです。
⑥両親へのカミングアウト
両親へのカミングアウトは、想像以上にハードルが高いものでした。
なぜなら、2人の両親は「LGBTQに関してほぼ何もわかっていない」という状態からのスタートだったからです。
私は、両親に思い切って2年前からある女性とお付き合いしていること、その女性とこれからの人生を共に生きていこうと考えていることを全て話しました。
両親の反応はすごく冷ややかで「理解できない」、「一瞬の気の迷いでは?」などと言われてしまいました。
少し長くなってしまうので、ここからは「同性カップルが親からの反対を受けたらどうすればいい?【幸せは自分が決める】」記事をご覧ください。
具体的な両親へのカミングアウトについて書いています。
⑦養子縁組
そして、お互いの両親へのカミングアウトが終わると、「養子縁組」の手続きを行うことになりました。
私たちにとって「養子縁組」とは、2人で家族として生きていく証のようなものでした。
そして、将来生まれるであろう子どもを守るためのものでもあります。
このような流れで、私はパートナーと結ばれ「家族」となりました。
これは同性カップルのプロポーズのほんの一例だと思います。みなさんはそれぞれ人生のストーリーを持っているはずです。
自分らしく、2人の愛を育んでいって下さいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
同性カップルがプロポーズや結婚式をするなんて、つい数年前まではあまり想像できなかったことかもしれません。
しかし、世の中が物凄いスピードで変化している今、同性カップルでも異性カップルのように結婚式や出産というイベントを迎えることが珍しいことではなくなってきました。
だからこそ、同性カップルの需要に追いつくように、ブライダル業界や宝飾産業もLGBTQでも利用しやすいようサービスの改善がなされてきています。
これから同性パートナーにプロポーズをしたいと考えている方でも、そういったサービスを受けやすくなってきているのは嬉しいことですよね。
プロポーズにむけて、これから準備を進めるみなさんが幸せを掴むことを祈っています。