こんな疑問に答えます。
パートナーと一緒に暮らしたいけど、そもそも同性2人で物件を借りられるのか不安…。
そのように感じている同性カップルは意外に多いのではないでしょうか?
2人で住むことによって、大好きなパートナーと毎日一緒にいることができ、家賃も節約できるため、同棲は2人にとってメリットしかありません。
しかし、世の中にはまだ「同性カップル」が賃貸物件を借りることを想定しておらず、入居を断られるケースも少なくありません。
そこで、本記事では実際に同性パートナーと同棲した経験のある私が、【同性カップルが賃貸物件を借りるコツ】を徹底解説します。
これから同棲を考えているカップルさんは必見です!
25歳で初めて女性と交際。その女性こそが現在のパートナーである。
2018年に養子縁組。その後すぐに海外精子バンク(Cryos International)を利用して妊活をスタートする。
2019年に顕微授精でYuriが妊娠→2020年に女の子を出産。
2020年に人工受精でパートナーが妊娠→2021年に女の子を出産。
2021年に凍結胚移植でYuriが妊娠→2022年に女の子を出産。
現在は、パートナーと3姉妹の子育て中。
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同性カップルは賃貸を断られる?
「同性カップルであることを理由に賃貸契約を断られた…。」
そんな声を聞くことも少なくありません。では、なぜ同性カップルが賃貸物件契約を断られやすいのか理由を解説します。
・そもそも同性同士は許可がもらいづらいから
・大家さんがLGBTQに対するマイナスイメージを持っている
そもそも同性同士は許可がもらいづらいから
まず、1つ目の理由として「そもそも同性カップルに限らず、同性同士では許可がもらいづらい」ということが挙げられます。
同性2人の入居が難しい理由には、支払い能力の懸念があるからです。
例えば、同性の友人同士が賃貸物件を借りた際に、片方が何らかの事情で引っ越すこともあるでしょう。
その際に、残った1人が「本来2人で支払いするはずの家賃を払えるのか」が不安視されます。
大家さんにとっては家賃滞納は大きなリスクとなるため、そもそも同性同士の物件契約を結ばない傾向があります。
なかには、同性同士でも入居を認めてくれる場合もありますが、基本的にここでいう「2人」とは、「夫婦」や「家族」を示しています。
そのため、同性カップルだけではなく、そもそも同性の2人入居自体が困難であると理解しておきましょう。
大家さんがLGBTQに対するマイナスイメージを持っている
世間では少しずつLGBTQに対する理解が深まってきたように感じますが、まだまだ一定数、同性愛に偏見やマイナスイメージを持つ人がいるのも事実です。
大家さんがそのような場合、同性カップルでの入居を許可してくれる可能性は低いと思われます。
そしていくらLGBTフレンドリーの不動産に交渉をお願いしてもらっても、最終的に大家さんが「入居許可」を出さなければ、賃貸契約を結ぶことができません。
そういった場合は潔く諦めて、違う物件を探すようにしましょう。
そして、同性パートナーと同居する際には、大家さんを少しでも安心させられるよう「緊急連絡先」の記入は忘れずに行うことをおすすめします。
緊急連絡先を提示できていれば、入居を許可してくれる場合があります。
しかし、両親にカミングアウトをしていない場合には、緊急連絡先を提示することができないため、入居許可をもらうことが難しくなってしまうでしょう。
同性カップルで賃貸の許可がおりない時にすべきこと
同性カップルで物件探しを行なっている際、何件も連続して入居拒否されることがあるかもしれません。
そんな時は以下の対処法を試すのもおすすめです。
・「ルームシェア」として審査に通してもらう
・不動産会社が大家さんの物件を探す
「ルームシェア」として審査に通してもらう
まず1つ目の方法が、「ルームシェア」として審査に通してもらうというもの。
大家さんが同性カップルに偏見を持っている場合、カップルとして申し込むと入居を断られやすいですが、友人として申し込むことで許可がおりる可能性があります。
不動産会社が大家さんの物件を探す
2つ目の対処方法として、「不動産会社が大家さんの物件を探す」というのも有効です。
不動産会社が大家さんも兼ねているケースでは、同性カップルへの偏見などの個人的な感情で入居を断る可能性は低いと考えられます。
それよりも、家賃を継続して支払えるか、人柄に問題がないかなどを重視されるため、一定の条件を満たせれば審査に通過できる可能性があります。
「同性カップル」と申告せずに物件を借りたらどうなるのか
こんな意見もありますが、結論から言うとできるだけ入居前に申告しておいた方がいいでしょう。
なぜなら、事実を申告せずに物件を借りた場合、居住中はずっと隠し続けなければいけないため、精神的な負担があるからです。
絶対にバレないと思っていても、あるきっかけで大家さんに本当のことがバレて「出ていって欲しい」と言われる可能性もゼロではありません。
また、2人入居とルームシェアでは対応している物件の数に差があり、ルームシェアの場合は選択肢が狭まりがちなのも事実。
本来は1LDKの物件を借りたいのに、友人同士であるとカモフラージュするために2LDK以上の物件を借りなければいけないこともあります。
結果として想定よりも家賃が上がったり、希望エリアに住めなかったりすることもあるでしょう。
なので、同性カップルやLGBTQに理解を示す不動産会社もあるため、なるべくオープンに相談できる業者を選ぶといいでしょう。
ちなみに、最近ではLGBTQ専門の不動産会社で物件探しを行うことも可能です。
私自身も「同性カップルである」ことを一番最初に申告して交渉などを行なってもらいましたが、嫌な思いをせずにスムーズに契約を結ぶことが出来ました。
もしも、パートナーと理想の物件探しを始めるなら、ぜひ相談してみてくださいね。
同性カップルが希望の物件を借りるためのコツ
最後に、【同性カップルが希望の物件を借りるコツ】を紹介します。
・LGBTQフレンドリーの不動産を探す
・LGBTQフレンドリー物件を探す
・複数の物件候補を出しておく
・パートナーシップ制度に登録する
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
LGBTQフレンドリーの不動産を探す
まず、同性カップルが賃貸物件を借りるコツの1つ目はLGBTQフレンドリーの不動産を探すことです。
最近では、さまざまな不動産で「レインボーマーク」を目にします。
レインボーマークを掲げている不動産というのは、基本的にLGBTQに対してフレンドリーで、かつ社員研修をしっかり受けている場合が多いです。
そのため、レインボーマークを掲げる不動産会社では、LGBTQを積極的にサポートする体制が整えられていると考えて良いでしょう。
さらに、同性カップルの賃貸契約の実績やサポート経験があるとも考えられるため、不動産会社を選ぶ際はレインボーマーク(LGBTQフレンドリーであるか)を確認してみてくださいね。
LGBTQフレンドリー物件を探す
同性カップルが賃貸を借りるコツの2つ目は、「LGBTQフレンドリー物件を探す」ことです。
LGBTQフレンドリーを掲げる物件では、LGBTQであることを理由に入居を拒否されることはありません。
同性カップルやLGBTQに偏見がないとの意思表示でもあるため、一般的な物件に比べて契約できる可能性が高いでしょう。
複数の物件候補を出しておく
続いて、同性カップルが賃貸を借りるコツの3つ目は、「複数の物件候補を出しておく」というもの。
物件を探す際は、1つに絞り込まずに複数の候補を出しておくのが得策です。
なぜなら、1つに絞ってしまうと、仮に入居拒否をされてしまった際にまた1から物件探しをしなければならず、時間的なロスが大きいからです。
あらかじめ候補をいくつか出しておくと、よりスムーズに希望の物件を借りられるでしょう。
パートナーシップ制度に登録する
最後に、「パートナーシップ制度に登録する」というのもいい方法です。
なぜなら、証明書を取得するとさまざまな場面で家族と同様の扱いを受けられるため、入居審査の際も有利に働く可能性があると言われているからです。
そして、一緒に住んで生活をスタートする節目として、パートナーシップ制度を申し込むと気持ちの面でもフレッシュな気持ちになるでしょう。
私も、パートナーと「パートナーシップ申請」を行なっています。
賃貸契約時をはじめ、役所の手続きや病院の面会時など、パートナーとの関係を問われた時にサッと2人の関係を証明できるのでおすすめですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
パートナーシップ宣誓の広がりと共に、同性カップルの同棲も増えてきていますよね。
そして、社会のLGBTQへの理解が進んできたことにより、LGBTフレンドリーな不動産も増えたことも1つの要因です。
一方で、まだまだ年配層の大家さんの中にはネガティブなイメージを持つ人がいるのも事実。もしも、大家さんから「LGBTQだから」という理由で契約を断られたら、その物件にはご縁がなかったと、すっぱり諦めるのも1つです。
大家さんが納得しないまま契約してしまうと、後々些細なことでもトラブルに発展してしまう可能性があるからです。
とはいえ、気持ちよくパートナーと理想の物件探しを行うには親身に寄り添ってくれる不動産が不可欠なので1度相談してみることがおすすめです。
みなさんの新生活が素晴らしいスタートとなりますように!