こんなお悩みはありませんか?
最近、日本でも同性カップルが子育てをすることが珍しくなくなってきたように感じます。
TwitterやYouTube、テレビなどのメディアでも、同性カップルでの子育てに関する情報が取り上げられていますよね。
とはいえ、いざ自分たちが子どもを持つと決心しても、周りから「子どもがかわいそう」、「いじめられるんじゃない?」といった言葉を掛けられることがあるかもしれません。
そのような声を聞くと、「果たして自分たちの子どもは幸せになれるのかな?」といった不安で動けなくなってしまいます。
そこで、実際に同性パートナーと3人の子を育てる私が【同性カップルの子どもは幸せになれるのか】を一緒に考えます。
同性カップルの子育てに少しでも不安がある、妊活に一歩踏みだせない方は是非一度記事を読んでみて下さいね。
25歳で初めて女性と交際。その女性こそが現在のパートナーである。
2018年に養子縁組。その後すぐに海外精子バンク(Cryos International)を利用して妊活をスタートする。
2019年に顕微授精でYuriが妊娠→2020年に女の子を出産。
2020年に人工受精でパートナーが妊娠→2021年に女の子を出産。
2021年に凍結胚移植でYuriが妊娠→2022年に女の子を出産。
現在は、パートナーと3姉妹の子育て中。
・同性カップルの子どもは幸せになれる?
・【海外事例から見る】同性婚が子どもの発達に与える影響について
・「ふたりママ」が子どもたちが幸せに生きるために大切にしている3つのこと
同性カップルの子どもは幸せになれる?
「同性カップルの子どもは幸せになれるの?」
「同性カップルに育てられるんて子どもがかわいそう」
「親が同性だと学校でいじめられるのでは?」
日本で暮らす同性カップルが妊活に踏み出す際、このような言葉を掛けられることがあるかもしれません。
このような言葉を聞くと、妊活を始める一歩が踏み出せなくなってしまいますよね。
このような意見を伝える人の中には、「同性同士で子どもを持つべきではない」と考える人もいるかもしれせんが、なかには心の底から心配しているというケースもあります。
例えば、それはお互いの両親だったり親友かもしれません。
これは「ドリームキラー」とも言われたりしますが、身近な人であればあるほど「失敗して欲しくない」という気持ちから、相手の挑戦を妨害してしまうことがあります。
そこで、もしあなたが「同性カップルで子育てに挑戦したい」と考えているとき、どのようなマインドでいるべきなのかを考えました。
「幸せはいつも自分の心が決める」
同性カップルが子どもを持つ時に一番大切にしたい考え方。
それは「幸せはいつも自分の心が決める」という考え方です。これは相田みつをさんの言葉として有名ですね。
つまり、他人には生まれた子どもの幸せを測る資格はないということです。
「ママが2人だから可哀想だ」というのも、その人の価値観であって、その人自身の「幸せのものさし」で測っているだけのことです。
なので、ママが2人であってもそこに愛があり、子どもが安心して暮らせる環境があれば、十分幸せになれる可能性があるはずです。
「幸せかどうか」を他人のものさしで図るのではく、自分が決めればいいのです。
「同性カップルの子どもは幸せになれるの?」
「同性カップルに育てられるんて子どもがかわいそう」
「親が同性だと学校でいじめられるのでは?」
このような言葉が社会からなくなれば、同性カップルの子ども達は今よりもっと伸び伸びと生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
【海外事例から見る】同性婚が子どもの発達に与える影響について
日本では、同性カップルに育てられる子はまだまだ少数派です。
しかし、海外に目を向けると、同性カップルを親に持つ子どもたちはもはや珍しい存在ではなくなっているようです。
例えば、米国で子どもを育てている同性カップルはすでに10万組を超え、レズビアンカップルでは3分の1、ゲイカップルでは5分の1が子どもを育てています。
そこで、ここでは海外の事例から【同性婚が子どもの発達に与える影響】についてみていきたいと思います。
結論から言うと、同性カップルと異性カップルの子どもの発達では大差が見られないという研究結果が出ています。
オーストラリアの研究者グループによると、以下のような研究結果が報告されています。
両グループには差がないことが報告されています。そして、家族との関係は同性婚の家庭の子どもの方が良く、これは同性婚のカップルが二人の関係をより重視し、コミュニケーションをより活発にするようにしているせいではないかとしています。同性婚は子どもの育つ環境として問題がないばかりか、優れていることが報告されているのです。
参考:https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=1443
また、全米小児医学会では以下のような見解をしています。
全米小児医学会は2002年に、同性カップルの養子について、「両親」が同性同士でも子どもには異性の両親と同様の「愛情があり、安定した心理的にも健全な家庭を与えられる」と発表しました。一般の親に育てられた子どもの間には「心理や認識力、社会的・性的機能の側面で違いはない」「子どもの発達は同性の両親という特別な家族構造」に左右されるというよりも「家庭内の関係」に影響される面が大きいと指摘しています。
このように、一概に「親が同性だから」との理由で子どもの発達に影響を与えることはほとんどないようです。
大切なのは、子どもが安心して健全な生活を送れる家庭環境があるかどうかに左右されるということです。
とはいえ、このような研究はまだまだサンプル数が少なく、長期的な研究結果が必要になると言われています。
そのため、今後さらに研究が進み、より正確な研究結果を知ることができるようになるのではないでしょうか。
「ふたりママ」が子どもたちが幸せに生きるために大切にしている3つのこと
世の中の子を持つ親は、誰もが「自分の子どもの幸せ」を祈っています。
同性カップルである私たちも、世の中のママたちと同じように「子どもの幸せ」を願う親の一人です。
「同性カップルでの子育て」という、いまだロールモデルが少ない日本で手探りで育児をしている私たちですが、【子育てで大切にしていること】が3つあります。
それは、
・同性カップルであることを社会に隠さない
・子どもにルーツを隠さない
・どんな時でも堂々と生きる
上記の3つです。
これは、1人目の子が私のお腹に宿るときにパートナーと決めた3原則です。
1つずつ解説していきますね。
同性カップルであることを社会に隠さない
まず、1つ目は「同性カップルであることを社会に隠さない」ということです。
私たちが日々生きていく中で、家族の存在を誰かに知られることがあっても、隠したりごまかしたりしないようにしています。
なぜなら、子どもは親の背中を本当によく見ているからです。
親の私たちがあらゆる所で嘘をついたり、コソコソしてしまうと、子ども自身が「私たちは何かいけないことをしている」、「隠さないといけないことをしている」と感じてしまうからです。
子育てをする上で大切にしている「自己肯定感」を大きく下げてしまうことにも繋がるので、私たちはどんなことがあっても隠さずオープンに生きています。
子どもにルーツを隠さない
大切にしている2つ目は「子どもにルーツを隠さない」ことです。
子どもがある程度物心がついてくると、女性同士のカップルから子どもが産まれてくるはずがないことに気が付きます。
その際、「自分は一体何者なのか」、「自分の片方のルーツはどこから来たのか」を知りたくなる時が必ず来ます。
その時に、子どもたちのルーツを説明できるようにしておくことが大切だと思っています。
私たちの子どもは、海外精子バンクのドナーさんに片方のルーツがあります。
そのため、自分のルーツが辿れるように、子が18歳になり、子ども自身が望めばドナーさんの個人情報を知ることができるようにしています。
それだけでなく、小さい今のうちからこういった手作りの絵本を読んで、子どもでも分かりやすいように「自分のルーツ」を伝えていたりもします。
どんな時でも堂々と生きる
最後は、「どんな時でも堂々と生きること」ということです。
人から何と言われても、周りの目を気にせず自分らしく人生を楽しむようにしています。
ありがたいことに、私たちの家族のことを隠さずオープンにしているなかで、今の所一度も否定的な言葉や態度を取られたことがありません。
もしかすると、今後嫌な思いを経験するかもしれません。
しかし、このスタンスを変えていくつもりはありません。
私たちが堂々と生きて、「こんな家族もいるんだよ」と社会に発信することが、世の中を少しずついい方向に変えていくきっかけになることを信じています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
同性カップルで子どもを持つことに迷っている人は、きっとまだまだ沢山いるはずです。
それでも、「パートナーと子育てしてみたい」、「好きな人と家族を築きたい」という気持ちを押し殺す程辛いことはありませんよね。
私も数年前までは、「同性カップルで子どもを持つことは映画だけの話」と本気で思っていましたし、同性カップルで子育てが本当にできるのか不安になる時もありました。
だからこそ、大好きなパートナーと別れて異性とお見合いしたこともあります。
その当時の私は、完全に他人の目を気にして、他人の人生を歩もうとしていました。
しかし、それではたった一度の人生で必ず後悔する日が来ます。
なので、「子どもを持ちたい」と思ったら、躊躇せずに一歩踏み出しましょう。
同じ思いをしている同性カップルさんが、少しでも自分の夢を実現に向けて行動できるよう、ブログを通じて応援できたらと思います。